7/28/2010

やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』

暑さが続きますが、いかがお過ごしですか
7月の最後(7/31まで)は、


やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』















 鳩の見る夢

晴れた早朝、窓の向こう、
1キロほど先に見える高いビルとビルの間の空に
鳩たちの旋回を見た。

何羽ぐらいいるのだろう
30か50か もっとだろうか

青空。
鳩たちがくるりと飛ぶ角度を一斉に変える。
朝の光を受けて一瞬だけ無色に光った。
その光の姿は水族館で見た海の魚たちの光の群れと似ていた。


+++

はじめに描こうと思った絵が描けることは滅多にない。
最初に画面にいた少女は最後には跡形も居なくなっているか
画面の中のひと色だとかの何かの部分になって気配を残すこともある。

ひとつの物をしつこくしつこく描いてつかれて
とうとうあきらめて潔く白か黒のジェッソで消してしまう。
ぐいぐい消して行きながら残っていく色や形が次の絵のヒントをくれる。
それを見つけるその瞬間がたまらなく楽しい。
きっとこれはかみさまがくれたプレゼントだって思う。

やまぐちめぐみ


人物と風景、異なるモチーフが、さりげなく飾られています。

やまぐちさんの絵は、以前の作品に塗り重ねていくことが多いそうです。
消したり、直接絵の具をおいていったり、、、
清楚な少女が、三日月に照らされた白馬が、夜の海も。
かつてそこにどんな絵が描かれているのか、想像するのも楽しいかもしれません。


もうひとつ、
やまぐちさんは『焼き菓子 ココリ』で焼き菓子をつくる人でもあります。
ギュラリーのテーブルには、バラのボーロや黒糖のブラウニーなどが訪れるお客さんにふるまわれています。














 ひとまわり絵を観たら、こちらも手作りの冷たいハーブティといっしょに
やまぐちさんとぜひお話してください。

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LOR 漕ぐ -窓辺から広がった草原の記録-

8月3日-8月8日  open 11:00-19:00 (最終日17:30まで)
-----------------------------------------------------------詳細は、こちら

夏期休廊のお知らせ

8月9日から8月16日までの期間中は【夏期休廊】となります。

7/25/2010

【TAMBOURIN SHELF】Joy Y. Suzuki

TAMBOURIN GALLERYに入って左側、階段を2段とんとんと上がってください。
作家たちの作品やグッズ、書籍・小冊子などのコーナーがあります。

そこに新しい棚/TAMBOURIN SHELF が生まれました。
それは、ある程度まとまった数を展示できるグッズ・コーナーの個展のようなもの。


















 今回のコーディネーターは、スタッフのひとりでもある小山千夏、
彼女からのメッセージをここに。  

Joy Y. Suzuki (ジョイ・ワイ・スズキ)
 

 Joyに初めて会ったのは、サンライトギャラリーを始めたばかり、
もうかれこれ17〜8年前のこと。
彼女は日系のアメリカ人だということでしたが、わたしの持っている
ステレオタイプのアメリカ的なイメージとはだいぶ違っていて、
お月様のような感じ。
にっこりの笑顔と、控えめで物静かな様子。
最初に見せてもらった作品は、ガラスのちいさな花器で、
卵くらいの重さ、ころんとしたかたち。
森の中の葉っぱの上のしずくのようなこっそりと大切なもの。
その小さな花器は、やわらかいけどまわりの空気と
はっきり一線を画していました。
花を一輪いけると、そこに新しい空気がうまれる。
だから、お母さまは草月のお花の先生をされていると聞いてとってもしっくりとしました。
小さい頃からずっと身近にあっただろうお母さんのお花が、
Joyの中にしっかり根付いている。
それは
Joyの中にある「the place  for  flowers.」で。
ばったり鎌倉の路地で会っても、おうちにうかがって、お茶をのんだりごはんをごちそうになっても、それがJoyの中にあるのを感じる。
ただ花器を作るとか作らないとかいうことではなくて、
生活のすべてに、ありさまにお花のための場所があるんだなと、
軽くため息まじりに考える。
5歳の男の子と日々虫取り、プール、ベイブレードの生活のわたしが、
いちばん忘れがちな場所。
タンバリン・シェルフでは、Joy の作品が並んでいます。


世界をとりこむ透明なかたまり。
水に溶けてしまうようなグラス
氷のようなペンダント


Joyのつくるガラスは、有機的で少し生きているみたいなものがふえてきた。
大雨が窓ガラスを洗い流しているところや、
シャボン玉を大きく大きくふくらましている途中、世界がうつってぐるぐるするような。
あたりをとりこんでちょっと溶かして混ざる。
はじめて出会った頃より、だんだんぐらりとしたものが増えています。



こちらも、ぜひよろしく。

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やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』
 
7月27日-7月31日  open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
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7/23/2010

Tシャツ、できました!

TAMBOURIN GALLERYのTシャツができました。
生成りヘンプに、ロゴ+ 赤と青の2色です。





















ギャラリーにて、発売中! 
サラッとした着心地、なかなかよろし   なのです。

TAMBOURIN GALLERY Tシャツ(赤・青) 3500円

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藤本直也×ミロコマチコ×KITE PRESS 巡回展示

7月20日-7月24日  open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
  →ブログ記事へ
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やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』
 
7月27日-7月31日  open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
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7/21/2010

藤本直也×ミロコマチコ×KITE PRESS 巡回展示

「リトルプレス」(「スモールプレス」とも)と呼ばれる印刷物のこと、ご存知ですか?

出版社ではなく、個人や数人のグループが企画から制作、発行、販売までを行 う小冊子。大手の流通ルートを通さず、インターネットや雑貨ショップ、カフェなどで売られる。広告などの制約にとらわれない自由な本作りが特徴。イザ語より)

7/24までは、そんなリトルプレスからの発信

[藤本直也×ミロコマチコ×KITE PRESS 巡回展示]



 大阪を拠点にした「KITE PRESS」がふたりの作家と制作した、写真集のプリントと絵本の原画を中心に構成されています。
それぞれ別テーマの作品たちですが、白い壁面にそれぞれがいい具合。


















 関西のさまざまな生活のシーンを集めた、藤本直也さんの『Burnt Blue』と動物をテーマにしたミロコマチコさんの絵本『やまのいえで』の原画。ミロコさんは、ほかにも立体や昆虫の原画作品も多数あり。

もちろん、TAMBOURIN GALLERYでは写真集も絵本も手にとってみることができますし、販売もしています。

ついでですが、「KITE PRESS」は、ギャラリー・書籍の販売 ・喫茶を行うショップ「iTohen(いとへん)」、デザイン事務所「SKKY(スカイ)」の出版部門です。

また、この作品の関東方面での展示は、今回が初めてとのこと、
この機会にぜひ、関西からの息吹きを感じてください。


写真集:藤本直也『Burnt Blue』1260円(税込)
絵本:ミロコマチコ『やまのいえで』840円(税込)エディションナンバー,サイン入り
いずれも制作:KITE PRESS

7月20日-7月24日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで) 

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やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』
 
7月27日-7月31日  open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
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7/15/2010

中岡恵美 『回転スカート』

まずは1枚の写真から、ご覧いただくことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャラリーの扉を開けて、右側にまずあるのが、この1枚。
ここからなにがはじまるの?

7/17から開催中の、
 

 

中岡恵美 『回転スカート』


撮る行為と光。つまり、写真の話。ずっとそのことが問題の中心にある。
毎日撮ることができるし、毎日色んな光を感じて生活をしている。淡々とした1日が連続する。

写真というのはシャッターをきるだけでいくらでも画像があらわれる。誰でもできてしまう。そんな大して特別でもない行為から何かを言うことが可能なのか、そこにひとつの困惑があるけど、そのことで繫ぎ止められる時間があることは確かだと感じている。だから、わたしは写真を撮ろうと思う。
生きた証とかそんな大げさなものではなくて、切り取られた断片的な時間を編集していくとあらわれるひとつの物語がどこかへ連 れて行ってくれる気がするからだ。これがいい塩梅の夢になる。

見て、感じて、平面におとす。当たり前の単純な繰り返しが目紛しいわたしの日々である。それがここにあればいいと思う。
中岡恵美















 時間帯も被写体もサイズも位置も、それぞれランダムに並べられた作品群に、どんなストーリーが思い浮かぶでしょうか、その想いは?

答は、ギャラリーであなた自身で、見つけてください。



中岡さんのサイト
7月13日-7月17日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)  

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やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』

7月27日-7月31日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
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7/07/2010

谷口雅写真展〈Discussion〉

〜7/10は、

谷口雅写真展〈Discussion〉

 タイトルの〈Discussion〉は、Flickerグループ内での意見交換の場。学生たちのグループでは、思い込みやすれ違いや、勘違いを含めての書き込みが流れを作り出していて愉しい。今回の展示作品は、機材の検証目的で撮影が始まった感がある。iPhoneとミラーレス一眼。iPhoneは3から4へ、ミラーレスは、ペンデジからパナヘ。流浪と消費の旅。機材が写真を変えるという半分の真実も、真実は半分程度ということを隠してしまうと虚言になる。そういった迷信は、言い訳にとどめる方が無難。だから、機材の検証目的ということも言い訳でしかない。4月からコンスタント にシャッターを切り続けているのは、学生たちの郊外実習に付き合っているからで、そうやって東京のスナップを撮り続けていた桑原甲子雄さんを思い出していた。昨年、『東京長日』という写真集をあらためて見たことも大きかった。あの写真集の何分の一かは入稿用プリントを作っているはずだが、ほとんど記憶に残っていなかった。写真集が出来上がったときはあまり面白いとも思えず、ずっと本棚の背表紙しか見てこなかった。写真を見ることは本当に難しい。

(谷口 雅)



 













 東京のスナップを中心に、インクジェットプリント42枚の作品がプシュピン2本 で展示されています
なかには、iPhoneのアプリケーション [Auto Stitch]での合成写真も。

「プリンタの質、カメラの進歩にしても、写真は技術の賜物というところがありますよね。最近は面白いものがありますよ」

と、iPhone4とiPad談義をしばし拝聴。 
   谷口さんは、東京綜合写真専門学校の校長先生でもあります。



見終わって、近所をふらふらしていたら桑原甲子雄さんもびっくりの、
昭和の風景を発見。思わず、シャッターを切ってしまったのは、
谷口さんの作品の影響なのかも。

カメラを持って、ぜひ。



 
谷口さんのサイト
 
7月6日-7月10日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
 →7/8(木)は、「BIWEEKLY POET」も、19:30から

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中岡恵美 『回転スカート』

7月13日-7月17日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
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7/03/2010

絵本『あお』到着。イシカワアユミ個展『あお』

ただいま開催中

イシカワアユミ個展『あお』

絵本のためのイラスト原画展ですが、その絵本『あお』が完成、
先行第一弾が到着しました。

あおは花を愛でない
あおは電車に乗らない
あおは窓を閉めない

あおとあたしの1週間
 (村椿菜文)















 『あお』
制作 マーガレットプレス 
2,000円(税込み)





 淡い水色が目にも美しい、ハードカバー布貼上製本です。

右からは、村椿菜文さんの小説。
左から、イシカワアユミさんのイラスト、と両面開きで表紙もふたつ。
製本は、坂本麻衣子さん、デザインは、cassipunさん、組版は、大塚千佳子さん。
5人の女性の手による、美本です。

中身は、ぜひギャラリーで原画とともに、ごらんくださいね。


制作は、マーガレットプレス、小さな本を作る小さな場所です。
同タイトルのブックレット 『margaret press』は、すでに4号目。
こちらも、TAMBOURIN GALLERY にあります。

その活動や本誌についても、いつかゆっくりご紹介したいと思っています。


イシカワさんのサイト
 
6月29日-7月4日  open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
 → 7/4は、TAMBOURIN MARKETもやってます

Next Exhibition -----------------------------------------------------------

谷 口雅 写真展 『Discussion』


7月6日-7月10日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
-----------------------------------------------------------詳細は、こちら

7/01/2010

7/4 「TAMBOURIN MARKET」 です。

TAMBOURIN GALLERYは、東京/青山キラー通りのはしっこにあります。
二階建ての白い家です。


 
 












青山方面からは坂を下りたところ、千駄ヶ谷からは坂のちょっと手前。
最寄のバス停は、霞ヶ丘団地前、
フリーマーケットが開かれている明治公園や東京体育館、国立競技場もすぐ近くです。


思いのほか静かなところで、来てくれた人に驚かれたり、もするんです。

犬を連れて散歩をする人も多いこのあたりですが、
このところの蒸し暑さはそんな人でもなかなかツライですね。


不定期に開かれている「TAMBOURIN MARKET」。
今週の日曜日、11:00から19:00 です。

〜自家焙煎コーヒーの《廣瀬SWAN珈琲》、古本の《Willow River Book Service》、前回は焼き菓子でした《西側商店》の主催するマーケット。
それぞれがそれぞれに作り、集めたものなどを販売致します。〜  

(フライヤーより)


テーマは『時間と時間のすき間を埋める』です。珈琲もお菓子も古書も無くても生活できますが、より豊かな生活を送るための提案をマーケットではしていきたいです。
(廣瀬SWAN珈琲 廣瀬さん)

写真は、前回6/13のときのもの。

 
 






いまのところ、天気予報は曇り、最高気温30℃のもよう。
 


 このあたりにきたら、ちょっと涼んでいかれるのも、
いい時間の過ごし方のひとつだと思っています。

7月4日 open 11:00-19:00

Now Exhibition-----------------------------------------------------------

イシカワアユミ個展 『あお』

6月29日-7月4日  open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
Next Exhibition ----------------------------------------------------------

谷 口雅 写真展 『Discussion』

7月6日-7月10日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
-----------------------------------------------------------詳細は、こちら